地震を怖がる犬にしてはいけないNG対応と正しい落ち着かせ方

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グラッと揺れた瞬間、愛犬がワンワン吠えまくり暴れ出して落ち着かない…
そんな姿を見るたびに「何もしてあげられない」と、つらい気持ちになりますよね。
わが家のミニチュアダックスのノアくんも、インターホンの音にすら吠えまくる超ビビリ。
地震への怖がりは、わが家にとっても他人事ではありません。
以前、地震があった時も落ち着かせるのが大変でした。
この記事では、地震を怖がる犬に飼い主さんがやってしまいがちなNG対応と、正しい落ち着かせ方を、防災初心者の飼い主目線でまとめました。
地震を怖がる犬への「NG対応」はこの4つ
先に結論からお伝えします。
地震で震えている犬に、次の4つの対応はしないほうがよいと言われています。
- 「静かに!」と大声で叱る
- 嫌がっているのに無理に抱き上げて押さえつける
- 飼い主さんまで「大変!かわいそうに!」と大騒ぎしてしまう
- パニック中の犬を無理やりケージやキャリーに押し込む
どれも「愛犬を守りたい」という気持ちから出る行動です。
でも実は、犬の不安をかえって強めてしまう可能性があると言われています。
吠えやまないと、つい「もう!」ってなっちゃうんですよね…。
代わりにやるべきことはシンプルで、「飼い主さんがいつも通りに振る舞い、犬が自分から安心できる場所を用意しておく」こと。
ここから順番に、理由と具体的なやり方を見ていきましょう。
そもそも、なぜ犬はこんなに地震を怖がるの?
犬が地震を怖がるのには、大きく3つの理由があると言われています。
- 音に敏感だから:犬の聴覚は人よりずっと鋭く、地鳴りや家具のきしむ音、緊急地震速報のアラーム音は、私たちが感じる以上の大きな刺激になります
- 揺れの正体が分からないから:「地震」という概念を理解できないので、突然足元が揺れる恐怖をそのまま受け止めてしまいます
- 飼い主さんの動揺が伝わるから:犬は人の表情や声のトーンをよく観察しています。飼い主さんが慌てると「これは大変なことだ」と学習しやすいと言われています
震える・ハアハアする・うろうろするといった反応は、怖い時の犬の自然な行動です。
その場が落ち着けば、少しずつ和らいでいくことがほとんどと言われています。
ただし、震えや食欲不振が何日も続く・悪化する場合は、病気が隠れていることもあります。
かかりつけの獣医師や、犬の行動診療の専門家に相談してください。
地震を怖がる犬にやってはいけないNG対応4つと、その理由
NG1:大声で叱る・怒鳴る
地震で吠えたりパニックになった犬を「うるさい!」「静かに!」と叱るのは逆効果です。
でも吠え続けられたら、どうしたらいいの…?
犬にとっては「怖い揺れ」に「飼い主さんの怖い声」が上乗せされるだけ。
地震=もっと怖いもの、という印象を強めてしまいます。
実際、犬を叱りすぎると次のような悪影響があるとされています。
- 飼い主に恐怖心を持ち、怯えるようになる
- 何が正しいのか分からなくなり、自信をなくす
- 強いストレスがかかり、病気の原因になることも
米国獣医動物行動学会(AVSAB)も「叱る・怒鳴るしつけは犬の恐怖や不安を強める」と公式に警告しています。
ただでさえストレスがかかる災害時に、叱ることでさらに追い打ちをかけてしまうんです。
吠えるのは犬なりのSOS。
叱るのではなく、まず飼い主さんが声のトーンを落とすことが先です。
NG2:無理に抱き上げる・ケージに押し込む
震えている子を抱きしめてあげたくなりますよね。
でも、パニック中の犬を無理に抱き上げて拘束すると、「逃げたいのに逃げられない」状態になり、恐怖が増したり、思わず飼い主さんを咬んでしまったりする恐れがあります。

同じ理由で、嫌がる犬を無理やりケージやキャリーに押し込むのもNGです。
「ケージ=怖い場所」と学習してしまうと、避難の時に入ってくれなくなるという、防災面での大きなデメリットにもつながります。
犬が自分から寄ってきた場合は、そっと寄り添う程度でOK。あくまで「犬が選べる」状態を保つのがポイントと言われています。
NG3:飼い主さんまで「大変!」と大騒ぎしてしまう
「かわいそうに!大丈夫!?」と、いつもと違うテンションで大騒ぎしてしまうのは逆効果と言われています。
犬は言葉の意味より、「飼い主さんの様子がいつもと違う」ことを敏感に感じ取るからです。
「じゃあ、なだめるのはダメなの?」
と不安になりますよね。
実は昔は、「なだめると怖がりがクセになる」とよく言われていました。
でも近年の獣医行動学では、「落ち着いて寄り添うこと自体は、恐怖を強めない」という考え方が主流になりつつあります。
「怖い」という感情は、なでたくらいでは強化されないためです。
大切なのは、なだめるかどうかより「飼い主さんが落ち着いているか」。
「いつもの声」「いつものテンション」で、そっとなでてあげるのはOKです。
正しい落ち着かせ方は「飼い主の平常心+安心できる場所」
ステップ1:まず飼い主さんが「いつも通り」を装う
一番効くのは、実は道具ではなく飼い主さんの態度だと言われています。
揺れがおさまったら、深呼吸してから、いつもの声・いつもの表情で「大丈夫だよ」と一度だけ穏やかに声をかける。
あとは普段通りに過ごします。
内心はドキドキで不安だと思います。
「演技」でいいので、落ち着いた飼い主さんを見せてあげることが、犬にとって何よりの安心材料になります。
ステップ2:安心して逃げ込める場所を用意する
怖い時、犬は狭くて薄暗い場所に隠れたがる傾向があります。
クレートやケージに毛布をかけて薄暗くしたり、テーブルの下にベッドを置いたりして、「自分から逃げ込める避難スポット」を家の中に作っておきましょう。
置き場所は、家具が倒れてこない・ガラスが飛んでこない場所が目安です。
この「安全な定位置」づくりは、飼い主さんの外出中に地震が来た時の備えにもそのままつながります。
詳しくは『留守番中に地震が起きたら愛犬をどう守るかをまとめた記事』で解説しています。
ステップ3:普段から「ハウス=安心の場所」にしておく
地震が起きてから慌てて教えることはできません。
普段から、ハウスの中でおやつをあげる・好きな毛布を入れておくなどして、「ハウスに入るといいことがある」と教えておくのが理想です。
実はこの「ハウス慣れ」、環境省のガイドラインでも災害への備えとしてすすめられている方法です。
「ケージに慣れていたペットは、地震におびえてもケージに逃げ込んで無事だった」という実例も紹介されています。
キャリーやクレートに慣れておくと、いざ避難となった時にもスムーズに移動できます。
慣らし方は別の記事で詳しく紹介する予定です。(※公開後にリンク: dog-carry-narasu)
そして、怖がりな子ほど、いざという時に飼い主さんが慌てない「モノの備え」も効いてきます。
持ち出すものが揃っていれば、飼い主さんに余裕が生まれ、その余裕が犬にも伝わるからです。
わが家は『犬の飼い主目線であかまる防災44点セットを調査した記事』で、飼い主側の備えの土台を整理したので、興味ある方は確認してください。
わが家の場合:インターホンにも吠える超ビビリ犬・ノア
わが家のノアくんは、とにかくビビリ。
インターホンが鳴るだけで吠えまくるくらいなので、地震のような大きな刺激には特に気をつけてあげたいと思っています。
ほぼ毎日留守番をしているノアだからこそ、「飼い主がいなくても安心できる場所」を家の中に作っておくことが、わが家の防災の第一歩だと感じています。

「実は私も、地震のときにやらかしました…。」
ガタガタッと家が揺れだしたとたん、ノアは警戒モードに。吠えまくって、ソワソワと落ち着かない様子でした。
本当は、落ち着いて声をかけてあげるのが正解。
なのに私はとっさに「静かにして!」と注意してしまいました。
今思えば、これはまさにNG1そのものです。
よくある質問|地震を怖がる犬
子犬のうちからできる対策はありますか?
子犬期にいろいろな音へ少しずつ慣らす「社会化」が、怖がりの予防に役立つと言われています。
小さな音量+おやつとセットが基本で、無理に大きな音を聞かせるのは逆効果になり得ます。
老犬になってから急に怖がりになったのですが、普通のことですか?
加齢で聴覚や視覚が変わり、不安を感じやすくなる子はいると言われています。
ただし急な変化の裏に体調不良や認知機能の低下が隠れていることもあるため、一度かかりつけの獣医師に相談すると安心です。
不安をやわらげる服やグッズは効果がありますか?
サンダーシャツなどの密着ウェアは、落ち着く子もいれば変化のない子もいて、効果には個体差があると言われています(科学的な裏付けはまだ弱い段階です)。
試すなら落ち着いている時から着ることに慣らし、不安が強い子は獣医師に相談してから取り入れると安心です。
まとめ:飼い主さんの「いつも通り」が最高の安心材料
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 大声で叱る・無理な抱っこ・ケージへの押し込み・飼い主さんの大騒ぎはNGと言われています
- 犬が地震を怖がるのは、音・揺れ・飼い主さんの動揺が伝わるため
- 揺れの後は、飼い主さんが「いつも通り」を演じるのが一番の落ち着かせ方(落ち着いてそっとなでるのはOK)
- 普段から「ハウス=安心の場所」にしておくと、地震にも避難にも役立ちます(環境省のガイドラインでも推奨)
- 不安が強すぎる・長引く場合は、かかりつけの獣医師や行動診療の専門家に相談を
いつも通りの飼い主さんと、自分から逃げ込める安心スポット。
この2つを用意できていれば、ビビリな子との「もしも」の瞬間も、少し落ち着いて迎えられるはずです。
全部を今日やる必要はありません。
まずは「ハウスの中でおやつを1個あげる」ことから始めてみませんか。
そして、怖がりな子ほど、いざという時に飼い主さんが慌てないためのモノの備えもセットで。『あかまる防災44点セットを犬の飼い主目線で調査した記事』もあわせてどうぞ。
参考文献
この記事は、以下の公的資料と獣医師監修の情報を参考に作成しました。








