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「犬の備蓄水って、軟水と硬水どっちがいいんだろう…?」

いざ箱買いしようとネット通販を開いたものの、種類が多すぎて手が止まっていませんか。

飼い主

人間用と同じでいいのか、意外と迷うポイントだよね…?

わが家にも食いしん坊のミニチュアダックス・ノアがいるので、「災害時にこの子の飲み水をどう確保するか」は避けて通れないテーマでした。

この記事では、犬に備蓄する水は軟水と硬水のどちらがいいのか、ペットボトルのラベルのどこを見て選べばいいのかを、防災初心者の飼い主さん向けに整理します。

犬の備蓄水に迷ったら「軟水の日本のナチュラルウォーター」を箱買い

先に答えをお伝えします。犬用の備蓄水に迷ったら、硬度の低い軟水を選ぶのが無難とされています。採水地が日本の水は軟水が多いので選びやすいです。

一般に、犬にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が少ない軟水が向いていると言われています。

  • 迷ったら:採水地が日本の軟水ナチュラルウォーターを箱買い
  • 水道水を飲み慣れている子なら:水道水の汲み置きも現実的(やり方は後半で)
飼い主

軟水かどうかって、ラベルのどこを見れば分かるのかな…?

見分け方はかんたんで、ペットボトルのラベルにある「硬度」の表示を確認するだけ。

栄養成分表示の近くに「硬度:約30mg/L」のように書かれていることが多く、この数字が小さいほど軟水です。

ノア

まずはラベルの「硬度」を見るクセをつけてね!

ただし1つだけ大事な注意があります。持病のある子、特に尿路結石など尿路系のトラブルを経験したことのある子は、備蓄する水についてもかかりつけの獣医師に確認してください。

療法食と同じで、水も「その子に合わせる」のが基本です。

軟水と硬水の違いは?日本の水はほぼ軟水

そもそも軟水・硬水の違いは、水1Lに含まれるカルシウムとマグネシウムの量=「硬度」で決まります。

獣医師監修の情報では、次のように分類されています(出典は記事末尾の参考文献にまとめています)。

硬度区分
60mg/L以下軟水日本の水道水・国産ナチュラルウォーターの大半
60〜120mg/L中軟水一部の国産ミネラルウォーター
120mg/L以上硬水・超硬水ヨーロッパ産に多い(エビアンなど)

日本の水道水や国産のナチュラルウォーターは、その大半が軟水です。

硬水は犬にダメなの?

「硬水のミネラルが犬の尿路結石に影響するのでは」という指摘を目にすることがあります。

ただ、健康な犬が災害時に短期間飲む程度の影響については、はっきりした結論が出ておらず、見解が分かれているのが実情のようです。

「硬水しか手に入らなかったら飲ませてはいけない」というものではありません。災害時に水を我慢させるほうがずっと危険です。

その上で、わざわざ選べる備蓄の段階なら、ミネラル分の少ない軟水にしておくのが無難、というのが一般的な考え方です。

ノア

尿路系の持病がある子は自己判断しないで、かかりつけの獣医師さんに相談してね!

犬の災害用ペットボトル水を選ぶ3つのチェックポイント

①ラベルの「硬度」表示を確認する

基本はこれだけです。獣医師監修の情報では、硬度100mg/L未満の水を基準にするとよいとされています。

初めて与える水やデリケートな体質の子は、硬度40mg/L以下から様子を見るとより安心とされています。

採水地が日本なら軟水が多いですが、まれに硬度の高い国産の水もあります。表示があれば必ず確認しましょう。

飼い主

いつも買っているあの水、今度ラベルの硬度を見てみようっと。

②長期保存水も基本は軟水が多い

「5年保存水」「7年保存水」といった災害用の長期保存水は、国産の軟水を高温殺菌などで長持ちさせた物が多く、犬との相性も基本的に心配しにくいジャンルです。

ただし商品によって硬度は違うので、購入前にラベルや商品ページで硬度を一度確認しておくと安心です。

③人間と共用できる水を選ぶと備蓄がラク

「犬用の水」として売られている商品もありますが、軟水であれば人間用のペットボトルと分ける必要は基本的にありません

家族も犬も同じ軟水を飲む前提でまとめて箱買いすれば、管理する在庫が1種類で済み、賞味期限のチェックもぐっとラクになります。

ちなみに「何リットル備蓄すればいいの?」という量の話は、フードと合わせて犬のフードと水を何日分備蓄すべきかをまとめた記事で詳しく解説しています。

犬の水とフードの備蓄は何日分?体重別の目安表とローリングストックのやり方犬の水とフードの備蓄は何日分必要?環境省ガイドラインの目安(最低5日・できれば7日分以上)と体重別の量の早見表、無理なく続くローリングストックのやり方3ステップを防災初心者の飼い主向けに解説します。...

水の種類が決まったら、次は量をチェックしてみてください。

「水道水の汲み置き」という手もある

普段から水道水を飲んでいる子なら、ペットボトルを買わずに水道水を汲み置きして備蓄する方法もあります。

飲み慣れた味なので、環境が変わりやすい災害時でも口をつけてくれやすいのがメリットです。

汲み置きの一般的な注意点は次のとおりです。

  • 清潔なフタ付き容器に、口元までいっぱいに入れる(空気に触れる面を減らすため)
  • 直射日光を避けた涼しい場所に置く
  • 保存期間の目安は、東京都水道局によると常温で3日程度、冷蔵庫なら10日程度とされています
  • 浄水器を通した水は塩素が除かれるため長持ちしにくいと言われ、汲み置きには向きません。その日のうちに使いましょう
  • 期限が来たら、掃除や植木の水やりに使って入れ替えればムダになりません

箱買いと汲み置きの二段構えにしておけば、いざ断水になっても心強いな

水のほかにそろえたいグッズの全体像は、犬の防災グッズの全リストをまとめた記事が地図代わりになりますよ。

犬用防災グッズおすすめ全リスト|優先度順チェックリスト付き【保存版】犬用防災グッズを優先度S・A・Bの3段階チェックリストで全リスト化。水・フードの備蓄量の目安から迷子対策、クレートの選び方まで、防災初心者の飼い主さん向けに保存版でまとめました。...

わが家の場合

わが家のノアが普段飲んでいるのは、ほぼ100%浄水器の水です。毎日新しい水に取り替えています。

ただ、浄水器の水は塩素が抜けていて長持ちしないので、汲み置きには向きません。そこでわが家の備蓄は、買った水をストックしておく形にしています。

ノア

だから、ぼくの非常用のお水は「買って備える」派なんだね!

今ストックしているのは、犬用・猫用として売られている5年保存のペット用水(採水地は富山県)です。

正直に言うと、買ったときはラベルをよく見ていませんでした。この記事を書くのを機に確認したら、カルシウム・マグネシウムともに0mg=硬度ほぼゼロの超軟水で、ひと安心でした。

よくある質問|犬の水と軟水・硬水の細かい疑問

Q. 猫と一緒に暮らしています。猫も同じ軟水でいいですか?

A. 猫も軟水が向いているとされ、硬度への意識は犬以上に大切です。

猫についても、一般にミネラル分の少ない軟水が向いていると言われています。

特に猫は尿路系のトラブルが知られている動物なので、硬度への意識は犬以上に持っておきたいところです。

持病のある子や食事療法中の子は、備蓄する水についてもかかりつけの獣医師に相談してみてください。

Q. ウォーターサーバーの水を犬に与えてもいいですか?

A. 軟水が多いものの商品ごとに硬度が違うので、表示の確認が安心です。

国内向けのウォーターサーバーの水は軟水であることが多いと言われていますが、商品によって硬度は異なります。

公式サイトやボトルの表示で硬度を確認し、低い数字であれば基本の考え方はペットボトルと同じです。

気になる場合は、かかりつけの獣医師に相談すると安心です。

Q. 賞味期限が切れた備蓄水は、犬に飲ませても大丈夫?

A. 飲用は期限内の水にして、期限が近い物は生活用水に回すと安心です。

ペットボトル水の期限表示は、品質だけでなく「表示どおりの内容量を保てる期間」の意味合いもあると言われています。

とはいえ、犬にも人にも、期限内の水を飲用に回すのが安心です。

期限が近づいた水は普段の飲み水や生活用水として使い切り、新しい物に入れ替えていきましょう。

まとめ:ラベルの「硬度」を見れば今日から選べる

最後に、この記事のポイントを整理します。

  • 犬の備蓄水は、一般にミネラル分の少ない軟水が無難とされている
  • ラベルの硬度表示をチェック。採水地が日本ならほぼ軟水
  • 長期保存水も基本は軟水が多いが、念のため硬度を確認
  • 人間と共用できる水を選ぶと在庫管理がラク。水道水の汲み置きとの組み合わせも◎
  • 尿路系など持病のある子は、かかりつけの獣医師に確認を

水の備蓄は「銘柄を1つ決めて箱買いする」だけで終わる、防災の中でもいちばん着手しやすい一歩です。

ノア

飲み水さえ確保できていれば、断水のニュースを見ても「うちの子の分はある」って落ち着いていられるんだよ〜

なお、7年保存水と携帯浄水器が最初からセットになった市販の防災セットもあります。

水まわりをまとめて済ませたい飼い主さんは、あかまる防災44点セットを犬の飼い主目線で調査した記事もあわせてどうぞ。

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参考文献

この記事は、以下の資料を参考に作成しました。