「犬は避難所に入れない」は本当?断られた時の選択肢4つ

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SNSやニュースで「災害のとき、ペットは避難所に入れなかった」という声を見かけて、不安になっていませんか。
一度目にすると、頭から離れない話ですよね。
私も「うちの子は避難所に入れるのかな」と、同じ不安を抱えていた一人です…。
この記事では、「犬は避難所に入れない」は本当なのか、そしてもし断られたらどうすればいいのか、選択肢を4つに整理して紹介します。
犬が避難所に入れないケースは実際にある
先に結論です。
犬を連れて避難所に行っても、受け入れてもらえないケースは実際にあります。
実際、環境省の資料でも、避難所に受け入れられず屋外で一晩過ごした実例が紹介されています。
これは残念ながら本当です。
過去の災害でも「ペットは屋外で」「建物内は不可」と案内された例が報告されています。
でも、ここで大事なのは「避難所に入る」だけが避難ではないということです。
避難先の選択肢は、大きく分けて4つあります。
この記事を読み終わる頃には、「うちはどれを第一候補にするか」が決められるはずだよ〜!
なぜ犬は避難所に入れないことがあるのか
環境省はペットとの避難を勧めているんじゃないのか?
そう思った方、その通りです。
環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」でも、ペットと一緒に逃げる「同行避難」が原則とされています。
ところが、ここに大きな落とし穴があります。同行避難は「一緒に逃げること」であって、「避難所で一緒に過ごせること」を意味しないのです。
この違いは同行避難と同伴避難の違いを整理した記事で詳しく解説しています。
避難所側にも、犬を建物内に入れられない事情があります。
①アレルギー:重いアレルギーの方や、動物が苦手な方への配慮が必要
②鳴き声:慣れない環境では吠えやすく、夜間はトラブルの元に
③衛生面:抜け毛・におい・排泄物の管理が難しい
そして重要なのが、ペットの受け入れ方は自治体や避難所ごとに異なるという点です。
国のガイドラインはあくまで指針で、実際の運用は各自治体・各避難所に任されています。
「隣の市はOKだったのに、うちの市はダメだった」が普通に起こるのが現状です。
犬が避難所に入れない時の選択肢4つ
では、避難所に入れなかったらどうするか。
選択肢は次の4つです。順番に見ていきましょう。
選択肢1|ペット受け入れ可の避難所・同伴避難所を探す
自治体によっては、ペットの受け入れスペースを設けた避難所や、飼い主とペットが同じ空間で過ごせる「同伴避難所」を指定している場合があります。
近年はペット対応の避難所を増やす自治体も出てきていると言われています。
ただし、災害が起きてから探すのでは間に合いません。事前の確認が確実です。
①検索:自治体のホームページで「市区町村名 ペット 避難所」と検索
②電話:見つからなければ、防災担当窓口に確認
受け入れの有無やルールは自治体によって異なりますので、必ずご自身の地域の情報を確認してください。
選択肢2|在宅避難(自宅が安全なら、有力な選択肢)
自宅が倒壊や浸水の危険がない状態なら、自宅にとどまって避難生活を送る「在宅避難」という方法があります。
ボクたち犬にとっては、慣れたおうちで過ごせるからストレスがいちばん少ない選択肢なんだ〜!
在宅避難の前提は、「家の中が安全であること」と「水・フードの備蓄があること」の2つです。
家具の固定などの部屋の安全対策は、犬だけの留守番中に地震が起きたときの5つの対策を紹介した記事と共通なので、あわせて進めるのがおすすめです。
在宅避難の具体的な備え方は、別の記事で詳しくまとめる予定です。
選択肢3|車中泊避難(暑さ対策とエコノミークラス症候群に注意)
車をお持ちなら、車の中で犬と一緒に過ごす「車中泊避難」も選択肢になります。
周囲に気兼ねなく犬と一緒にいられるのが、最大のメリットです。
熊本地震でも、ペットとともに車中泊をした被災者がいたことが環境省の記録に残っています。
ただし、車中泊には必ず知っておくべき注意点が2つあります。
- 夏の車内温度:エンジンを切った車内は、短時間で危険な温度まで上がります
- エコノミークラス症候群:長時間同じ姿勢が続くと、血の流れが悪くなる危険があると言われています
犬は人間より暑さに弱く、熱中症のリスクが高い動物です。夏場の車内に犬だけを残すことは絶対に避けてください。
エコノミークラス症候群の予防は、こまめな水分補給と、数時間おきに車の外で体を動かすことです。
夏の車内は、エアコンを止めると短時間で命に関わる暑さになります。
犬だけを残すのはもちろん、人も無理は禁物です。
少しでも体調がおかしいと感じたら、車中泊を中断して涼しい場所へ移ってください。
犬との車中泊避難のやり方と持ち物は、別の記事で詳しく紹介する予定です。
選択肢4|親戚・友人宅やペットホテルに預ける
被災地から少し離れた親戚や友人の家、またはペットホテルや動物病院に犬を一時的に預けるという選択肢もあります。
飼い主と離れる寂しさはありますが、犬が安全な環境で過ごせることを優先する考え方です。
この選択肢のポイントは、災害前に「預け先の候補」と話をしておくこと。
「もしもの時はお願いできる?」の一言を伝えておくだけで、いざという時の動きがまったく変わります。
うちも今度、実家に「もしもの時はノアを頼める?」って聞いておくか。
ペットホテルの場合は、ワクチン接種証明の提示を求められることがよくあります。
どの選択肢を選んでも「事前準備が9割」
4つの選択肢を紹介しましたが、実はどれを選ぶ場合でも、必要な準備はほとんど共通しています。逆に言えば、次の4つを準備しておけば、当日どの選択肢になっても対応できます。
- ワクチン接種と証明書の保管:接種を済ませ、証明書はすぐ出せる場所に
- クレート(ハウス)慣れ:「クレート=安心できる場所」にしておく
- 迷子対策:鑑札・迷子札の装着と、マイクロチップ登録情報の確認
- 自治体ルールの確認:避難所のペット受け入れ方を、ホームページか電話で
ワクチンの証明書は、避難所やペットホテルで提示を求められる場合があります。接種のスケジュールは、かかりつけの獣医師に相談を。
クレートに慣れておくと、避難先での犬のストレスを大きく減らせると言われています。
また、災害時は犬が驚いて逃げ出すケースが多発すると言われています。迷子対策は今日にでも確認しておきたい項目です。
わが家の場合|ビビリなノアの避難先をこう考えています
うちのノアはインターホンの音にも吠えまくるビビリなので、正直なところ「知らない人だらけの避難所で静かに過ごせるか」と聞かれると自信がありません。
だからこそ、わが家は避難所以外の選択肢を真剣に考えるようになりました。
わが家の避難先は、「第一候補は在宅避難、難しければ車中泊」と順番を決めています。
車があるので、周りに気兼ねしなくていい車中泊は現実的な二番手です。
- 水・フードの備蓄(まだ増やしている途中)
- ワクチン証明書の保管場所の把握
- クレートの購入(選定中)
- 実家への「もしもの時」の相談
それでも避難の順番が決まっているだけで、地震のニュースを見たときの気持ちはずいぶん違います。
よくある質問|犬と避難所の「入れない」にまつわる疑問
Q. 当日、犬を連れて入れるかはどうやって確認すればいいですか?
A. 当日すぐには分からないことも多いため、平時の確認と第二候補の準備がカギです。
避難所の開設情報は自治体のホームページや防災アプリ、防災無線などで発信されますが、ペット対応の詳細までは当日すぐに分からないことも多いと言われています。
だからこそ、平時のうちに自治体へ確認しておき、「入れなかった場合の第二候補(在宅避難や車中泊など)」まで決めておくのが現実的です。
対応は自治体によって異なります。
Q. 盲導犬などの補助犬も、避難所に入れないことがありますか?
A. 補助犬はペットとは扱いが異なり、同伴での避難生活に配慮が求められています。
盲導犬・介助犬・聴導犬などの補助犬は、法律(身体障害者補助犬法)で施設の受け入れが定められており、ペットとは扱いが異なるとされています。
環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」でも、補助犬は使用者と同伴で避難生活を送れるよう配慮が求められるとされています。
ただし実際の運用は避難所ごとに差があるため、使用者の方は事前に自治体へ相談しておくと安心です。
Q. 避難所に入れなかった場合、ペットフードなどの支援物資はもらえますか?
A. ペット用の支援物資は遅れがちなので、5日分以上の備蓄が安心です。
過去の災害では、ペット用の支援物資は人間用より届くのが遅れがちだったと言われています。
環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」では、フードや水は5日分以上の備蓄が望ましいとされているのはこのためです。
「支援物資はすぐには来ないかもしれない」前提で、自宅の備蓄を用意しておくのが安心につながります。
まとめ|「入れないかも」を知った今日が、準備を始める日
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 犬が避難所に入れないケースは実際にある。受け入れルールは自治体・避難所ごとに異なる
- 環境省が推奨する「同行避難」は、避難所の中で一緒に過ごせるという意味ではない
- 選択肢は4つ:①ペット可の避難所を探す ②在宅避難 ③車中泊避難 ④預け先の確保
- どれを選んでも、ワクチン・クレート慣れ・迷子対策・自治体ルール確認の4つの準備は共通
- 今日できる一歩は「自治体のホームページでペットの避難ルールを調べる」こと
「入れないかもしれない」と知るとつらいけど、選択肢を知っていれば大丈夫なんだ!
「わが家の第一候補はこれ」と決まっているだけで、災害のニュースを見たときの不安はぐっと軽くなります。
とくに在宅避難を第一候補にするなら、自宅の備蓄がそのまま生命線になります。
人間用の備えがまだの方は、防災士と消防士が中身を選んだあかまる防災44点セットを犬の飼い主目線で調査した記事から始めてみてください。
参考文献
この記事は、以下の公的資料を参考に作成しました。








